ピアノコンクール

今年の夏もピアノコンクールの審査員を務めました。毎回同じような感想を持ちますが今回また感じたことを書いてみたいと思います。

幅広い年代を対象としたコンクールなのですが、初体験の方、ほかのコンクールの前哨戦として参加される方、受験を控えての方、単純に実力を試したい方など様々な思いを抱いて参加されています。

皆さん本番に向けて一生懸命に勉強してきたことを表現しようとピアノに向かっていらっしゃるのですが、聴き手に今一つ何を表現したいのかが伝わってこない演奏をされる方がとても多かったです。

技術的な部分ではとても良く弾いてらっしゃるのですが、演奏することで精一杯でその先の何かが足りない、物足りなさを感じてしまう演奏が多いように思います。

テクニックと音楽性ともに聴き手に伝えられる演奏ができれば良いのですが、日本の場合、ミスをすることにとても神経質になり過ぎていてつまらない演奏(機械的な)になりがちな気がします。諸外国のように多少のミスはしてもそれをカバーできる音楽性があれば認めてもらえるような寛容さがあれば、もう少し活気にあふれた演奏が増えるのではないかと思っています。

だは音楽性を身に着けるにはどうしたらいいのか?という質問が生徒さんから良く聞かれます。後日また改めて書いてみたいと思います。

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